【SDGs】自然と集落に寄り添う宿泊施設運営を目指す 奄美大島「伝泊 The Beachfront MIJORA」の持続可能なリゾート運営 〜コンポスト導入など島の環境負荷を減らす5つの取り組み〜

鹿児島県奄美大島の宿泊施設「伝泊 The Beachfront MIJORA」(運営:奄美イノベーション株式会社)では、島の自然と集落と人に寄り添う宿泊施設を目指して、環境への負荷を減らす取り組みを続けてまいりました。そして、2021年の国際的なエコラベルである「グリーンキー」(Green Key)の取得を契機に、コンポストセットの導入による農園と生ゴミの循環やノンプラスチック化の推奨など複数のサスティナブルな取り組みに尽力しています。
今回はその取り組みをお伝えすることで、奄美の豊かな自然と集落文化をオーバーツーリズムから守る弊社の取り組みをぜひ知っていただけたらと思っています。

伝泊 The Beachfront MIJORAが取り組む5つの取り組み

伝泊 The Beachfront MIJORAでは、奄美大島への環境負荷を軽減するために宿泊施設の運営において5つの活動に取り組んでいます。

①アップサイクルの取り組み~生ゴミと食材の循環を目指す取り組み~
②「グリーンキー」認証の取得~奄美の自然と集落と人に寄り添う宿泊施設を目指して~
③エネルギーの削減への取り組み
④水質汚染問題への取り組み
⑤周辺地域・社会への配慮

【①アップサイクルの取り組み~生ゴミと食材の循環を目指す取り組み~】

伝泊 The Beachfront MIJORAに併設されているレストラン「2 waters」では、レストランと宿泊施設から出る生ゴミのほとんどをコンポストセット*にて回収し、自社農園の肥料として使うことで無農薬の野菜やハーブを生産し、食材として活用することでアップサイクルに取り組んでいます。

 *コンポスト…コンポストとは「堆肥(compost)」を指します。

*客室、レストランではコンポストセットを導入

当宿では、客室およびレストランにコンポストセットの利用を取り入れています。客室にはバッグタイプの「LFCコンポストセット」(ローカルフードサイクリング株式会社)を設置しております。
レストランや客室で出た生ゴミを回収し、コンポストセットで栄養価の高い堆肥に変え、自社農園で堆肥として再利用することで、ゴミの削減による二酸化炭素の削減、農薬の不使用を目指します。
また、コンポストセットを知らないお客様・興味はあってもなかなか手を出す機会がなかったお客様に、気軽にコンポストセットをご利用いただくことで、サスティナブルな取り組みをより身近に感じていただきたいという思いも込めています。

*堆肥を利用し、自社農園を運営

当宿では、「LFCコンポストセット」で回収したゴミを堆肥へと再利用し、自社農園に活用しています。また、農園の運営においてもノンプラスチック化を図っています。地元の木工芸作家「CUE」と連携を取り、「CUE」の商品制作過程で出る細かい木片をマルチ*の代わりとして農園の土に取り入れることで、ノンプラスチックでありながら、雑草の抑制・土壌の流出の抑制を実現しています。

*マルチとは…作物の株元を覆うビニールシートやポリエチレンフィルムのこと。土壌水分の蒸散を抑える効果があり、壌温度変化が緩やかになることで作物に良好な環境を作ることができる。

*収穫したハーブはメニューに利用

自社農園で育てたハーブは、シェフ自ら収穫を行い、一枚一枚丁寧に手入れを行った後、当宿併設のレストランにてドリンクや料理メニューに使用しています。また、2022年9月以降、地元名産品を取り入れた季節限定メニュー「​​ターマンと奄美産車海老のムクラード風〜自社農園のとれたてハーブを添えて〜」を提供開始いたします。

ドリンク使用例)
・レモングラス:ハーブティーに
・ゼラニウム :ジャムの香り付けに
・ミント   :料理の彩りに

※メニューの写真はイメージです。

【②「グリーンキー」認証の取得~奄美の自然と集落と人に寄り添う宿泊施設を目指して~】


宿泊施設(一般部門)ならびに宿泊施設(15部屋以下小規模部門)の2部門で環境に配慮したホテル・レストラン・キャッピング場などに付与される国際的エコラベル「グリーンキー」を取得。国内では3施設のみ登録されており、西日本では初の取得となりました。
参考)https://den-paku.com//news/news20220208

【③エネルギーの削減への取り組み】

チェックイン時はタブレットを使用し、ペーパーレスへの移行・日中の節電・エアコンのecoモード設定を図ることで無駄なエネルギーを使用しないよう心がけております。
またE-bikeのレンタルサイクルを実施しており、CO2の排出削減も目指しています。

【④水質汚染問題への取り組み】

当宿ではお客様にもご協力いただき、連泊の宿泊客へのリネン交換の対応を3日に一度とさせていただいております。交換回数の削減を行うことで洗剤の使用量を抑え、客室に設置している食器用洗剤も植物由来の物を使用することで、豊かな海の保全へと貢献していきます。
また、スタッフによる定期的なビーチの清掃、プラスチックゴミの回収による景観の保全を行なっています。

【⑤周辺地域・社会への配慮】

レストランで提供する料理に関しては地元産の食材及び商品が約80%以上を占めています。現在参画している食材提供の農家畜産関係者、漁業関係者は全て地元住民及び企業で構成され、地域に利益を還元させる仕組みづくりに取り組んでいます。
また、当宿は海辺の荒地で近隣に自然被害をもたらしていた場所を整地して建設。全ての建物を平家で構成することで地域に溶け込ませ、景観と集落住民に配慮した計画及び設計を心がけています。

 

<今後の展開>

伝泊 The Beachfront MIJORAでは、よりサスティナブルな運営を目指して下記のような取り組みを行っていくことを検討しております。

・ノンプラスチックに向け、アメニティを竹製品のものに入れ替え
・レストランで使用する備品のノンプラスチックのさらなる推進
・節水の実現のため、降雨量の多い奄美大島の気候を活用し、雨水を自社農園で再利用
・当宿目の前の赤木名湾における海中プラスチックゴミの回収
・奄美大島内の障がい者の雇用を生むための商品開発

<自然と集落に寄り添う宿泊施設運営にかける想い>

伝泊は、2016年から奄美大島を中心に奄美群島でまちづくりに取り組んでいます。宿泊施設の運営をまちづくりの軸に、3種類の宿泊施設を通じて、奄美群島に数百年以上前から息づく集落文化と豊かな自然を守り、後世につなぐことを使命に活動を続けてきました。宿泊施設の一つ「伝泊 The Beachfront MIJORA」では、高付加価値なリゾートヴィラホテルとして多くの宿泊客に奄美大島の豊かな自然を満喫していただく一方で、美しい奄美を残し保全するために様々なサスティナブルな取り組みに積極的に取り組んでいます。
そして2021年、太古から受け継がれてきた雄大な自然の価値が認められ、奄美大島は世界自然遺産に登録されました。私たちは、そんな島の自然、そしてその自然とともに育まれた360以上もの集落文化こそが奄美群島の宝であり、何百年と守られてきておりこの何気ない日常や風景を持続させること、そしてその魅力を世界中へ実感してもらうことこそ、私たちの重要な使命であり、挑戦だと思っています。
これからも奄美群島の未来のために、持続可能な宿泊施設の運営に取り組んでまいります。

<施設概要>

伝泊 The Beachfront MIJORA

コンセプト:島の自然と対話する

2019年7月にグランドオープンしたヴィラリゾート「伝泊 The Beachfront MIJORA(でんぱく ざ びーちふろんと み じょら)」は、「伝泊 奄美 古民家」「伝泊 奄美 ホテル」に続く、伝泊が展開する3つ目のブランドです。 当宿が提供するのは、「建築」と「自然」の交わり。一面のガラス越しに広がる海や南国の植物アダンなど、奄美大島の豊かな自然を通じて日常の喧騒を忘れ、心をほぐす体験を提供できる宿泊施設を目指します。

住所 :〒894-0513 鹿児島県奄美市笠利町外金久亀崎986-1
アクセス:奄美空港から車で約10分 / 名瀬港から車で約45分
電話  :0997-63-1910(伝泊フロント/受付時間 9:00~18:00)
施設構成:客室 / 部屋数:13室
料金  :朝食付き 28,000円〜(2名1室利用時・1名あたり/税・サービス料込)
WEB :https://den-paku.com//the-beachfront-mijora/
運営会社:奄美イノベーション株式会社

本プレスリリースに関する取材申し込み先・お問い合わせ先

・奄美イノベーション株式会社 広報課(担当:田中)
・電話:0997-57-1708
・FAX:0997-57-1908
・E-mail:media@den-paku.com
・問い合わせフォーム:https://den-paku.com//contact_media
・奄美イノベーション株式会社HP:https://amami-innovation.com/

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