伝泊とは 「伝泊」の「伝」は、島の「伝統」「伝説」を「伝える」ということ。 伝泊では、奄美の深い温かな魅力へそっと寄り添う、3種類の宿をご用意しています。 さながら集落住民の一員かのように、心満ちるひとときをお過ごしください。 奄美の心にふれる宿 奄美群島に広がる、太古から受け継がれてきた豊かな森や透き通るような碧い海。 降り注ぐ太陽の光、飛沫をあげる波、力強い雨風、湿気と熱気に満ちた樹木たち… 太古の姿をとどめたまま手付かずの大自然は、2021年7月26日に、世界自然遺産に登録されました。 さらに、世界に誇れるものは自然環境だけではありません。 奄美群島には、薩摩藩の統治時代から変わらぬ「しま」と呼ばれる360以上もの集落があり、それぞれに少しずつ異なった方言や島唄など独自の文化が息づいていることも貴重な財産です。 そのような環境の奄美で生まれ育った私は、「しま」で育まれた「ひと」や、その文化・慣習こそが「たから」であると考えるようになりました。 そして、集落住民と訪れる人の出会いによる「伝統の継承」の枠組みをつくるために、2016年7月に一つ目の宿をオープンさせました。 それは、空き家問題を解決してほしいという集落住民の声に応え、古民家をリノベーションした一棟貸しの宿でした。 奄美大島特有の建築や伝統的・伝説的な集落文化を次世代に残し伝えていきたいという想いを込めて「伝泊」と名付けました。 それから、趣の異なる新築の高級ヴィラタイプの宿や、まるでしまのタウンホールに泊まるような宿など、現在は3つのタイプに拡がっています。 「おはようございます」すれ違うと朗らかに声をかけてくれる子どもたち。 「あんたどこから来たの?」やわらかい笑顔で温かく出迎えてくれる、しまのおじ・おば。 集落に滞在することで、奄美の「日常」の中にあふれる、自然・文化・ココロに触れ、みなさんに何か感じ取ってもらえたら嬉しいです。 都会のようなおもてなしはできませんが、心満たされる「しまの時間」をお過ごしください。 伝泊は、これからも、集落住民と訪れる人、みんなが幸せになれる場所をつくり、しまの物語を紡ぎ続けたいと考えています。 山下保博/建築家 3種類の「伝泊」 プロジェクト詳細はこちら 人口減少により徐々になくなりつつある、360の集落ごとに存在する伝統文化。その伝統文化が紡がれてきたかつては人が住んでいた空き家。 これらを守りたいという思いから、空き家を宿泊施設として再利用し、「伝統・伝説的な建築と集落文化を次の時代に伝えていく」宿として始まりました。 プロジェクト詳細はこちら 伝泊の中で唯一の新築の宿が生み出す、「建築」と「自然」の交わりの空間。一面のガラス窓越しに広がる美しい海に心が溶け込む感覚を通じて、日常の喧騒を忘れ、心をほぐす禅的な宿泊体験をお届けします。 高付加価値なブランドとして運営を行うことで、まちづくりを持続可能にしています。 プロジェクトの詳細はこちら 「福祉×観光×地域のまちづくり」の拠点「まーぐん広場」の2階で、島っちゅとの交流を創る宿。高齢者施設、学童保育、塾など島民に寄り添った場所に、食堂、物産、宿泊施設、ライブラリーなど観光客も楽しむ要素を含んだ複合施設となっています。 伝泊のSDGs 私たちは、奄美の未来を担う子どもたちが大人になったときに、従来よりも美しい奄美を残し、手渡すために。 いま、持続可能な観光を中心とした取り組みを継続しています。 自然、素材、時間、集落、文化などから聴こえる小さな声に寄り添いながら、誰一人、何一つ取り残さない社会を目指して。 取り組みの詳細はこちら