vol.15 徳之島のかき氷

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“Amami”はイタリア語で「私を愛して」という意味。 そう、奄美には愛さずにはいられない魅力が溢れています。 自然、食、人etc.、愛すべき奄美の魅力を島人の目線でお届けします。 夏が終わり涼しくなってきましたが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 徳之島もクーラーを消して、寝られるようになってきました。 が、日中はまだまだ暑い日が続いております・・・。 少し時期はズレてしまってますが、、、今回、徳之島では知らない人はいないと言っていいくらいの定番のかき氷を紹介したいと思います。 商品名もそのまま「かき氷」。 この「かき氷」をつくっているのが、徳之島…

vol.7 昔ながらの塩づくり「ましゅ屋」

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“Amami”はイタリア語で「私を愛して」という意味。 そう、奄美には愛さずにはいられない魅力が溢れています。 自然、食、人etc.、愛すべき奄美の魅力を島人の目線でお届けします。   昔ながらの塩づくり「ましゅ屋」 今回、徳之島からは昔ながらの製法でましゅ焚き(塩焚き)をされている「ましゅ屋」をご紹介します。 ましゅ屋がある、とうばる集落では、20年前まで各家庭で塩を作っていたそうで、 ましゅ屋ではその作り方をそのまま続けており、現在でも近くの海から海水を汲み上げてきて作っているそうです。 今回、ご両親からましゅ屋を継いで、現在はお一人で塩づくりをされている水本さんにお話を伺いました。 海水は近くの「みやとばる」という場所へ行き、この場所特有のくぼみに溜まっている海水を汲み上げます。 雨が降ってしまうと濃度が薄くなってしまうため、何日も晴れた日が続いたときに、濃度の濃くなった海水を汲みます。 夏の晴れた日には、水分がとんで、くぼみの縁は、塩で真っ白になるそう。 「そういう時が、一番良い塩がとれるんだよ。その塩は本当においしい。なかなか毎年は取れない。」 と語る水本さん。昔は、1年間で使う塩を夏の間に作っていたそうです。 みやとばるには、昔の塩づくり跡が残っています。 海水を汲んできて、ここで焚いていたそう。 かなり黒くなっているので、長年使われていたように見えます。 それでは、「ましゅ屋」の工場へ。 大きな釜へ海水を入れ、薪を燃やします。薪は海で拾ってきた流木や廃材を使っているそうで、周りの知り合いが持ってきてくれるそうです。 800ℓ~900ℓの海水を釜に。この量で冬場だと15㎏、夏場だとその4倍の60㎏の塩がとれるそうです。 火が燃え始めると、煙が室内に充満します。 時期にもよりますが、沸騰するまでに1~2時間程度かかります。 塩づくりは2日間かかります。 その間、火は消さず、ずっと燃やし続けます。 ここから数時間煮詰め、水位が釜の半分になったら、また海水を入れ、煮詰めます。 この作業後、海水がなくなったら、塩が出来上がります。 その間は、薪を燃やしたり丁寧にアクを取ったりします。 基本的に昔は、1年間で使う塩を夏の間に作っていたそうですが、今は商品にしているため、通年で作っています。 しかし、味は夏の方がおいしいため、冬の塩より夏の塩の方が高価とのこと。 粗めの塩で、なめると少し甘みが感じられます。 「この味に慣れちゃうと、他の塩は食べられない。」と言う水本さん。 小さい頃からこの味が普通だと思っていたから、他の塩で作った漬物を食べたとき、しょっぱいと感じたそう。。。 サンゴのミネラルを多く含む塩。是非お試しください!! また、ましゅ屋では塩づくりの体験も通年で受けているそうなので、徳之島にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。   ましゅ屋 ■住所 鹿児島県大島郡伊仙町犬田布1289 ■電話番号 0997-86-9341 ※体験は要予約 ■定休日 不定休 【プロフィール】…

vol. 4 闘牛の島

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“Amami”はイタリア語で「私を愛して」という意味。 そう、奄美には愛さずにはいられない魅力が溢れています。 自然、食、人etc.、愛すべき奄美の魅力を島人の目線でお届けします。   “闘牛”というと赤い布と牛をイメージする人もいるかと思いますが、 徳之島でいう闘牛は牛と牛との闘い。 新潟や沖縄にも闘牛はありますが、徳之島の闘牛は日本一激しく熱いと言われています。 ルールはシンプル、背を向け逃げたら負け。 大会では仲間同士お揃いのタオルにお揃いの法被を身につけ、みんなで大会に挑みます。 大会は年に20回ほど開催され、その中でも盛り上がるのが全島一大会。 正月、5月、10月に開催され、多い時には島中から老若男女4000人以上が集まります。 徳之島の人口約25000人から考えると6人に1人は来ているという計算。 それだけ注目されている島の一大イベントです。   始まる前にはリングの真ん中に、清めるための盛り塩が置かれる。   オープニングは、唄やエイサーで場を盛り上げる。   入場する牛。興奮して走って入場する牛もいる。   観客は静かに見つめ、会場は牛の興奮する声が響く。   激しくぶつかり合う牛。 勢子(せこ)も牛と同じように激しくなり、「いけー!」と叫ぶ。 勢子とは、お互いの牛に一人ずつ付き、牛が闘う中、自分の牛に攻撃をするよう声をかけたりする者。   真剣に見つめる子ども達。   老若男女仲間同士柵の周りに集まる。   お揃いのタオルと法被を身につけ、見つめる。   見つめる勢子。   牛には一人一人勢子が付く。   勝利すると「ワイド!ワイド!」と踊り喜ぶ。 ワイドとは、徳之島独特の言い方で、勝利を喜ぶときや自分や誰かを鼓舞する際のかけ声。 今回の写真は2018年10月21日に伊仙町のなくさみ館で開催された全島一大会の写真です。   【プロフィール】…