【イベント】レストラン&バー「2 waters」にてイベント「「伝泊アートイベントvol.1 ~声のないART BAR …. . . kasari_amamioshima~」を開催しました| 2022年11月14日 |
2022年11月14日(月)、伝泊が運営する宿泊施設「伝泊 The Beachfront MIJORA」隣接のレストラン&バー「2 waters」にて、アートイベント「伝泊アートイベントvol.1 ~声のないART BAR …. . . kasari_amamioshima~」を開催しました。
本イベントは、野外に一夜限り現れる「静寂の BAR」を舞台として、「ことばがなくても、人とひとは深くわかり合える」をキャッチコピーに、発話しないで二人の時間を過ごすことで、二人の関係だけに耳を傾け、お互いの存在をより深く感じる体験を提供しました。
言語研究家の津久井優氏による主催です。
※下記写真は横にスライドできるスライダー表示となります。
- 主催・津久井氏のコメント
「わかり合える」から、「自由になれる」への昇華。
声のないART BARは、ことばなしに人とひととがもっとわかり合えるという命題に対する、社会実験型アートプロジェクトですが、「自由になれる」ということは思いがけない発見でした。
普段私たちは、時に暴力的になってしまう発話や言葉の操作という義務に、気づかないうちにがんじがらめになっていたのだと思います。
今回、参加者の方々からの感想の中で、「自由になれた」と言う声を聞くことができ、このプロジェクトがひとつ昇華したように感じました。これからも、誰かの「声=想い」を取り込みながら進化していくアートプロジェクトでありたいと思っています。
当日は、今季一番の北風が吹く天候となりましたが、風の声、自然の音も受け入れて自然体でいられる奄美のみなさんにも感動しました。
またどこかで 声のないART BAR を見かけましたら、心のなかで応援いただけると嬉しいです。
- 弊社スタッフの感想
「普段当たり前のように使っている声・言葉が使えない空間」
当初はただそう思っていました。
イベント当日は、発話ができない空間でお客様に正しく伝えることはできるのかと不安もありました。
しかし、実際にイベントがスタートすると、自然とお客様は目の前に広がる海や空を見つめたり、発話がない中で表情や身振り手振りを使ってなんとか相手に伝えようという姿がありました。
ある人は自分自身と対話する時間、ある人は友人と楽しむ時間、ある人はご夫婦で普段通りの居心地が良い時間と、一緒に参加された方との関係性で同じ空間・時間でも過ごし方や感じ方が違いました。
普段当たり前に使っている声を出して話すということ。
あえて使わない空間のなかで、どうにかして伝えたいという思いから生まれる表情の豊かさ、表現や過ごし方の自由さ、相手のことをより知ろうとする姿勢が自分の中に生まれました。
声を出して話すということ、話すことでコミュニケーションを取っていること、言葉の尊さを改めて感じ、そして考えることができました。
- イベント概要
・日時:2022年11月14日(月) 17:00 オープン 21:30 クローズ
・場所:伝泊 The Beachfront MIJORA隣接 レストラン&バー「2 waters」
(鹿児島県奄美市笠利町大字外金久亀崎986-1)
・料金:15,000円/人(税込)
※お2人一組での参加が条件となります。
※上記料金にチャージ料、フリードリンク、送迎(上限4,000円)込
・定員:先着8組様・16名様限定
・コンセプト
“ことばがなくても、人とひとは深くわかり合える
ことばは人間が獲得した便利なツールだが、裏を返せば凶器であり、
昨今では、嘘と中傷の原因となることが多くなってしまった。
今、人はその武器を失っても、自分自身でいられるだろうか。
自分と相手は、道具を失っても、理解し合い繋がっていられるだろうか。”
アートイベント「声のないART BAR」は、大切な誰かとの関係を、一歩先へ、深め高める、リレーショナル・アート体験です。
野外に一夜限り現れる「静寂の BAR」で、発話しないで二人の時間を過ごすことで、二人の関係だけに耳を傾け、お互いの存在をより深く感じる体験をします。
この静寂の空間自体が「アート作品」となり、参加者みなが、アートの一部。
空間の様子を映像記録し、そこに現れる様々な人間模様や人生観をアーカイブしていくのが、「声のないART BAR」です。
- 主催者プロフィール
津久井 優
本イベントのアートプロデューサー。1984年静岡県生まれ。祖父が瀬戸内町古仁屋出身の、奄美3世。2009年東京外国語大学卒、2022年事業構想大学院大学卒。言語学士、事業構想修士(専門職)。2007年〜2008年 トルコ共和国立イスタンブール大学留学。2009年〜2017年 イスタンブール在住、日系政府機関及び民間企業にて勤務。2017年〜現職 ロート製薬株式会社勤務。ことばをライフワークと捉え、事業構想大学院大学在学中「声のないART BAR」を構想。ロート製薬に在籍しながら社会実証実験型アートプロジェクトとしての展開準備中、第一回を2022年11月、亡き祖父の故郷奄美大島にて開催予定。
伝泊は今後も様々なアーティストとのコラボレーションによるアートイベントを開催する予定です。