vol.13 加計呂麻島の美しい海を満喫できるヨットセーリング
Amami”はイタリア語で「私を愛して」という意味。 そう、奄美には愛さずにはいられない魅力が溢れています。
自然、食、人etc.、愛すべき奄美の魅力を島人の目線でお届けします。
「しまぬ自慢」をご覧の皆さま、こんにちは。 加計呂麻島在住の作家、三谷晶子です。
さて、今日は友人たちが遊びに来たらいつもお誘いするGRAND BLUE KAKEROMAのヨットセーリングについてお話ししたいと思います。
私が住む加計呂麻島と奄美大島の間にある海は大島海峡と呼ばれています。
ふたつの島に挟まれた海なので、そうそう荒れることもなく穏やかなこの海峡はヨットセーリングにぴったりの場所。
私は、加計呂麻島に来て初めてヨットに乗りました。
たぶん、こちらのコラムをご覧の皆さまもご一緒の気持ちだと思うのですが、普通の船とヨットがどう異なるのか、いざ乗船してみるまではいまいちピンと来ていませんでした。
ですが、通常のエンジンボートとヨットの良さは明らかに違うものです。
ヨットの良さは、なんといっても、その静けさ。
エンジンを切れば、海の上で、波と風、鳥の声しか聞こえません。
ヨットのツアーは大体、朝9時頃に港を出発。今日の潮と風向きを見て行き先を決め、頃合いを見てエンジンを切り、帆を張ります。
輝く水面と、〝海の上に浮かぶ森のような島〟と言われる加計呂麻島を横目に眺めながら、その日の一番いいポイントまでしばしの船旅。
そして、ポイントについて錨を下せば、あとは、お気に召すまま。
船の上で昼寝をするもよし、ヨットに積んであるSUPやシュノーケリングで海を楽しむもよしです。
加計呂麻島は山と山の間に集落がある入り組んだ形をした島で、陸からはいけないビーチが無数にあります。
ヨットなら、その無人ビーチに行くことも、もちろんOK。
小さなビーチが近くにあるポイントに行ったなら、ヨットの上から泳いで浜まで行き、誰もいないビーチでくつろいだり。
サンゴや魚がたくさんいるポイントでシュノーケリングをしていると数時間はあっという間に過ぎてしまいます。
泳ぎつかれたら船の上で一休み。ヨットの前部にはハンモックがあるので、そこで昼寝をするのもおすすめです。
一日中、海の上にいるヨットセーリングは、海の楽しさや美しさを満喫できるマリンレジャー。今まで誘った友人は皆、口をそろえて「また行きたい」と言います。
また、サンセットクルージングもおすすめです。
夕方17時半ごろから出港して、海の上でサンセットを眺め、日暮れとともに港に帰るサンセットクルージングはとにもかくにもロマンティック。
海の上から水平線に沈む夕陽は、誰もにぜひ一度は見てほしい風景です。
GLAND BLUE KAKEROMAのヨットはポリネシアンスタイルのカタマランヨット。
カタマランヨットは通常の船よりデッキが広く、開放感があり、海面に近いのが特徴です。
船内にトイレや着替えができるスペースもあるので、一日中、心置きなくくつろげます。
カタマランヨットの起源は、ポリネシアの大航海時代にタヒチとハワイ諸島を行き来する長距離船。安定感があり、普通の船では酔ってしまう人もこの船なら大丈夫との声もよく聞きます。
加計呂麻島に来たならば、ぜひとも体験してほしいヨットセーリング。
大島海峡の美しさを、ヨットの上で存分に体感してみてくださいね。
GRAND BLUE KAKEROMA
https://grandbluekakeroma.strikingly.com/
【プロフィール】 作家、ILAND identityプロデューサー。著作に『ろくでなし6TEEN』(小学館)、『腹黒い11人の女』(yours-store)。短編小説『こうげ帖』、『海の上に浮かぶ森のような島は』。2013年、奄美群島・加計呂麻島に移住。小説・コラムの執筆活動をしつつ、2015年加計呂麻島をテーマとしたアパレルブランド、ILAND identityを開始。
三谷晶子 Ameba Ownds
https://akikomitani.amebaownd.com/
ILAND identity
https://iland-identity.jp/