【お知らせ】「伝泊 ドミトリー&ランドリー」営業終了と 社員寮への転用について

「伝泊 ドミトリー&ランドリー」営業終了と
社員寮への転用について

~集落の声から生まれ、まちづくりへと進化する取り組み~

奄美群島で宿泊施設の運営を通してまちづくりに取り組む「伝泊」(本社:奄美イノベーション株式会社 / 鹿児島県奄美市、代表取締役社長:山下保博)は、2025年10月26日(日)をもちまして「伝泊 ドミトリー&ランドリー」の宿泊施設としての営業を終了し、今後は社員寮として活用することをお知らせいたします。
本施設は、集落の声から生まれて宿泊施設として運営してまいりましたが、今後は新たな形で地域の課題の解決に取り組みます。

|「伝泊 ドミトリー&ランドリー」開業の背景

「伝泊 ドミトリー&ランドリー」は、集落の声をきっかけに誕生しました。
笠利町は、奄美群島から大人や子どもが集い、盛んにスポーツ大会が開催される「奄美市 太陽が丘総合運動公園」がある一方で、安価な宿泊施設や洗濯環境が不足していました。そこで、かつて集落で惜しまれつつも閉店したカラオケボックスを改修し、コインランドリーを備えたドミトリータイプの低単価な宿泊施設として2019年に開業しました。

|これまでの「伝泊 ドミトリー&ランドリー」の活用

①果たした役割

観光客、スポーツ大会の参加者、集落住民が共に利用できる宿として、多くの方々に親しまれてきました。子どもたちが雑魚寝で泊まれる大部屋や、誰でも利用しやすいコインランドリーは、まさに集落の声に寄り添った存在でした。

②変化する環境と運営の転換

しかし、コロナ禍で大会が中止されるなど利用機会が減少し、さらに笠利町内に新たな宿泊施設が増えたことから、施設の在り方を見直す必要が生じました。
近年は「伝泊 The Beachfront MIJORA」「伝泊 奄美 古民家」「伝泊 赤木名 ホテル」のハウスキーピング拠点として活用されるなど、役割を変えながら存続してきました。

③社員寮への転用決定の背景

伝泊は「奄美群島の集落を美と健康のまちに 小さな声に寄り添い 集落を幸せにするまちづくり」をパーパスに掲げ、雇用創出を進めてきました。現在では従業員数は100名を超え、75%以上が地元出身者・血縁者となっています。その一方で、Iターン・Uターン人材の増加により、深刻な住居不足が課題となっています。空き家はあっても貸し出し可能な住居が少ない現状を踏まえ、この施設を社員寮として転用することを決断いたしました。

|今後の展望

「伝泊 ドミトリー&ランドリー」は営業終了しますが、伝泊のまちづくりの歩みは続きます。
不動産部門での古民家活用、集落文化を未来に伝える「29集落プロジェクト」など、奄美の小さな声を拾い上げる活動を進めてまいります。
私たちは今後も、「世界中の集落の小さな声に寄り添い、美しく健康な人々の住む幸せなまちにする」という未来像に向かい、奄美から世界へ発信してまいります。

|伝泊について

伝泊は、4種類の宿泊施設『伝泊 古民家』『伝泊 赤木名 ホテル』『伝泊 ドミトリー&ランドリー』『伝泊 The Beachfront MIJORA』からなり、集落住民と観光客との交流を促進するまちづくりを行っています。
奄美大島には豊かな自然や生態系が育まれており、2021年には世界自然遺産に登録されました。同様に、様々な歴史的背景の中で「しま」(集落)ごとに異なる約360の集落文化が何百年も継承されてきたことも、世界に誇る貴重な文化資源です。私たちはそれらを「奄美の宝」と捉え、守りたい、未来へ伝えていきたいという想いから、2016年に「伝泊」をスタートさせました。現在、奄美大島・徳之島・加計呂麻島の3島に41棟 51室の宿泊施設を展開しています。
公式HP:http://den-paku.com/
伝泊が行うまちづくり:https://www.machizukuri.yamashita-yasuhiro.net/

本件に関する問い合わせ先

奄美イノベーション株式会社 広報課(担当:楠瀬)
MAIL:media@den-paku.com / TEL:0997-57-1708 / FAX:0997-57-1968

 

更新日:2025年10月10日 19:00