【伝泊だより】「食」を通して地域とお客様をつなぐ「レストラン」の1日に密着

こんにちは。伝泊の広報、岡村です。
「伝泊」のまちづくりをもっと知ってもらいたい、伝泊スタッフがどんな仕事をしているのか知ってもらいたい、そんな思いから社内の各課へ同行し取材をさせてもらいました。
そこで今回は「食」を通して伝泊を支える、レストランの1日に密着しました。

1日のスケジュール

今日、同行させてもらうのは主に朝食を担っている手嶋 麟さん。
朝の当番の1日の流れは、もちろん朝食の提供から始まります。

朝のシフトは6:30〜15:30、ディナーのシフトは13:00〜22:00で回しています。
朝食担当の主な仕事は3つ。
①お客様へ提供する朝食の調理
②次の日の朝食の仕込み
③古民家で提供する食材セット、伝泊ホテルの朝食の用意
シーズンによっては伝泊 The Beachfront MIJORAで提供するBBQの準備もあるそうです。
③の用意が少ないときは、朝食用のドレッシングなど大量に仕込めるものを準備するそう。

食材はなるべく「地元のもの」を選ぶ

麟さんの車に乗り込み、一緒に買い出しに来ました。
基本的に買い出しに行くのは「味の郷 笠利」「Aコープ」「まーさん市場」の3つ。
レストランは「食材は地元産のものを使う」をこだわりにしているため、地元の野菜が集まる「味の郷 笠利」でなるべく購入するようにしているそうです。
それでも足りないときは地元のスーパー「Aコープ」で買い足します。予約がたくさん入っており、大量に買い出しが必要なときは車で30分ほど離れた「まーさん市場」へ。

当日の入荷状態もあるので必ず欲しい物が手に入るとは限らないそう

今回はかぼちゃと紫キャベツをゲット

他にも「楠田ファーム」さんという地元の農家さんから仕入れることも。時期によって作ってるものが違うのため、お任せで持ってきてもらい、内容を見てからどのメニューに使うか決めているそうです。

お次はAコープに移動。

事前に用意したお買い物リストを見ながら

朝食感あふれるカゴの中

オフシーズンは季節物が少ないのが悩みどころ、その中でも工夫して提供している、と麟さんが話してくれました。
「毎日時間をかけて仕入れにいくのは手間じゃないですか?」と聞く私に、「たしかに時間はかかるけど、地元の食材の良さを知ってほしいからね」と笑顔で答える麟さん。

手間や時間がかかっても「地元の食材」を楽しんでもらいたいというこだわりは、お客様の満足度への貢献だけでなく、
伝泊が目指す”まちづくり”を担っている意識を表しているのだなと思いました。

時間と勝負の「仕込み作業」

買い出しから戻るとすぐに「仕込み」を開始。
朝食のメニューは日替わりでメインがトマトの肉詰め、ソーセージ、リゾットと3パターンに変化します。
連泊のお客様が飽きてしまわないための工夫だそう。毎日作ったものをノートに書き、他のスタッフとの情報共有を行います。

仕込みを始める麟さん

朝食は7:30/8:30/9:30の3部制。一番忙しい時期だと、最大30名のお客様をおもてなしする日もあるそうです。

サラダに使う野菜たち

サラダに使う野菜たち

朝ごはん用のスープ

朝食の仕込みは基本2 watersで行い、仕込んだものは車で10分ほど離れたまーぐん広場の冷蔵庫に保管。その運搬もひと仕事。
また、古民家で提供する食材セットや、伝泊ホテルの朝食の仕込みもまーぐん広場のキッチンへ移動して行います。
宿泊施設が点在するため、それに合わせた仕込みは場所を移動して行わなくてはならず、実は移動時間が多いと知って驚きました。

ホテルの朝食の一例

ホテルでは現在ランチボックス形式でサンドイッチやベーグルなどのパンと、お惣菜を提供。パンは地元の「晴れるベーカリー」、「北斗パン」から仕入れており、お客様からの人気もたかいパンです。
食べたパンが美味しくて、わざわざお店に買いに行く方もいらっしゃるとか。一緒に詰めるお惣菜は2 watersで作ったものを利用することも。

”時間との戦い”と”やりがい”

取材をする中で、レストランが大変なのは「お客様ありきで時間調整をしないといけない」ところだと感じました。
朝食、夕食を提供する時間や人数が決まっている中で、臨機応変にその時間までに対応しなくてはいけない。時間が足りなかったから、後でやればいいといった対応ができないというプレッシャーの中で日々仕事をされているのだなと。

2 watersのキッチンの中。ここで様々な料理が調理される。

麟さんもそんなプレッシャーは感じつつも、お客様が美味しいと喜んでくれる瞬間があるからこそ頑張れるそう。口コミにも朝食や夕食に関する評価は多く、やはりお客様の満足度に直結するパートだなあと感じました。

「食」を通してお客様の幸せを生み出す場所

麟さん、ご協力ありがとうございました!

今日は偶然予約が少ない日だったそうで、じっくりとお話を伺うことができました。
レストランはお客様の大切な旅行を彩る、重要な部署。それに伴うプレッシャーももちろんありますが、それ以上に伝泊が目指すまちづくりや、お客様の幸せに直結しているなあと、改めて気付かされました。
今回は都合上、朝の様子しかお届けできませんでしたが、次回は夜当番の1日をお届けできればと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました!