vol.8 tiki coffee kakeroma と須子茂集落
“Amami”はイタリア語で「私を愛して」という意味。
そう、奄美には愛さずにはいられない魅力が溢れています。
自然、食、人etc.、愛すべき奄美の魅力を島人の目線でお届けします。
tiki coffee kakeromaと須子茂集落
伝泊 しまぬ自慢をご覧の皆さま、こんにちは。
作家の三谷晶子です。
さて、今日は、わたしが住む加計呂麻島にあるカフェ、tiki coffee kakeroma のお話しをしたいと思います。
tiki coffee kakeroma は加計呂麻島の須子茂(すこも)という集落にある古民家を改装したカフェ。牛乳を瞬間冷凍して削っていく、台湾発祥のゆき氷と手動のエスプレッソマシーンで一杯ずつ作るエスプレッソがおいしい、落ち着くカフェです。
tiki coffee kakeroma の自慢はなんといってもエスプレッソ(300円)。すっきり優しい飲み口のエスプレッソは、通常より多めの量で提供されるのですが、後味がかすかに甘いあとを引く味で、飲んでいて飽きません。
名物のゆき氷(500円~)とセットでエスプレッソを頼むのが、おすすめです。
ゆき氷とエスプレッソ以外では、日替わりのおやつも大人気。
この日は黒糖とマスカルポーネチーズのパウンドケーキ、たんかんソース添え(300円)をいただきました。
定番のおやつは須子茂の海水で作られた塩と加計呂麻島の黒糖を使ったまっくろチーズケーキ(400円)。
こちらもチーズが濃厚な味で、エスプレッソにぴったりです。
エスプレッソ以外のドリンクメニューでおすすめはtikiラテ(450円)。
コーヒーとフォームドミルクと手作り練乳でできたラテは、「甘すぎずやさしい味のベトナムコーヒー」のよう。心がほっと安らぐ味です。
店主の鈴木さんがセレクトした絵本や、おすすめの品はもちろん手に取って見てもOK。
すぐそばにある海からの波音を聞いたり、tiki coffee kakeromaの営業部長と言われている猫のモイモイと戯れているとあっという間に時間が過ぎていくでしょう。
須子茂集落は、加計呂麻島の瀬相港から30分ほど。島内でも辺鄙な場所にあると言われがちなところですが、昔ながらの風景が残り、人びとがこの集落を愛していることが伝わるとてもいいところです。
須子茂には、伝泊の「海見る屋根の宿」もあり、時間を忘れてゆっくり過ごすには最高の場所。
皆さま、ぜひ、須子茂に訪れて、美味しいエスプレッソとゆき氷、そして、この場所ならではのゆっくりとした時間を楽しんでみてくださいませ。
tiki coffee kakeroma
営業時間 10-16時
定休日 火・木(イベント出店などで臨時休業あり。詳細はInstagramにて)
https://www.instagram.com/tiki_coffee_kakeroma/
【プロフィール】
作家、ILAND identityプロデューサー。著作に『ろくでなし6TEEN』(小学館)、『腹黒い11人の女』(yours-store)。短編小説『こうげ帖』、『海の上に浮かぶ森のような島は』。2013年、奄美群島・加計呂麻島に移住。小説・コラムの執筆活動をしつつ、2015年加計呂麻島をテーマとしたアパレルブランド、ILAND identityを開始。
三谷晶子 Ameba Ownds
https://akikomitani.amebaownd.com/
ILAND identity
https://iland-identity.jp/